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高速道路

人と人とをつなぐ仕事

高速道路 人と人とをつなぐ仕事

ガイアートの主力事業の一つである、高速道路のアスファルト舗装。これまで、数々の高速道路の施工に携わってきた社員・伏見が、100名以上のプロジェクトメンバーとともに道路をつくる醍醐味や、リーダーとしての現場のモチベーションの保ち方、独自技術“縦溝粗面型ハイブリット舗装フル・ファンクション・ペーブ(FFP)”が高速道路において果たしている役割について語る。

施工管理 伏見 武志

施工管理 伏見 武志 Takeshi Fushimi

1977年生まれ。1996年にガイアートへ入社。高速道路のほかにも、官庁・民間さまざまな工事を経験。2018年に東北自動車道蓮田サービスエリア(新上り線)の舗装工事に携わった。

道路への思いが、
ミッションを成功に導く。

「道路ができることで、人の生活や地域が豊かになる。とても意義のある仕事だと思うんです。」
—伏見はこれまで、首都圏中央連絡自動車道(桶川舗装工事)や東九州自動車道など、いくつもの高速道路の舗装に携わってきた。2015年、現場の指揮を執る主任技術者として新たに立ち会うことになったのが、10.5キロメートルにわたって新設される首都圏中央連絡自動車道(常総舗装工事)の舗装工事だ。「頭を悩ませたのが、軟弱地盤への対策でした。実は、地盤の問題は、受注時には判明していなかったことなんです。道路が沈没すると大事故が起きてしまうため、十分な対策が必要。しかし、現場の工期は2017年7月までと変わりません。期間が短縮したとも言える状態で、品質をいかに保ちながら効率よく工事を進められるか。それが、主任技術者としての私のミッションでした。」

道路への思いが、ミッションを成功に導く。

働きやすい環境づくりが、
リーダーの仕事。

現場の仕事は、約100名が4グループに分かれる。道路脇の排水路などをつくる構造物チーム、距離や高低差を調べる測定チーム、アスファルト混合物を練るためのプラントを現場近くに建設して運搬まで行うプラント品質管理チーム、そしてアスファルト舗装チームだ。伏見は、全グループの工程管理・品質および安全チェックの最終的な管理をする立場だ。

働きやすい環境づくりが、リーダーの仕事。
働きやすい環境づくりが、リーダーの仕事。

「自分が大切にしているのは、チームワーク。あとは、サッカーにたとえるなら、監督ではなくキャプテン。あくまでフィールド内の人間として、みんなと接することです。経験・技術・信頼、どれも大切ですが、何より重要なのはコミュニケーション。具体的には、会話です。『言わなくてもわかっているだろう』はトラブルにつながりますし、そう思い込んで会話の機会を失うのが最もいけないこと。現場に足を運んで、各責任者と立ち話をするだけでもいいんです。新設工事で作業量が多い分、現場の不満や問題点を把握・解決して、モチベーションを保っていかないといけません。」

誠実で実直な働きが
「次」につながる仕事。

高速道路のアスファルト舗装では、ガイアート独自技術の“フル・ファンクション・ペーブ(FFP)”という多機能性の舗装技術を用いている。排水性に優れており、車がスリップしにくくなるなどの利点がある。同技術が初めてNEXCOの運営する高速道路に採用されたのは、伏見が主任技術者として最初に携わった、東九州自動車道の川南舗装工事だった。

誠実で実直な働きが「次」につながる仕事。 川南舗装工事の様子
誠実で実直な働きが「次」につながる仕事。 常総舗装工事で本線採用されたFFP

「川南の次に、桶川の舗装工事にも採用されたんです。でも、その2つは本線ではない。川南・桶川の実績が評価されて、常総では本線でFFPが使われることになった。とても光栄なことだと思っています。」
一方で、工事の管理を任されるプレッシャーもある。
「アスファルトを舗装する前の、土がむき出しの状態が一番落ち着かないですね(笑)。アスファルトを舗装して、路面表示の白線を引き始めたところで、ようやく『なんとかなりそうだな』という感覚になれます。」

過去につくった道が、
今の自分を前に走らせてくれる。

常総の工事を無事に終え、現在は東北自動車道の蓮田サービスエリア(新上り線)の工事を行っている。上り線では、都心前にある最後のサービスエリアだが、老朽化や規模の小ささによる慢性的な渋滞のため、2019年6月の開設を目指して工事を進めている。
「元気をもらいたい時には、以前つくった道路を車で走るんです。たった十数分の時間ですが、『ああ、あの時も大変だったけど、みんなで乗り越えたんだ』と勇気をもらえる。……あ、これサイトで公開されるのか。ちょっと恥ずかしいな(笑)。」
おどけて見せながらも、その眼差しはまっすぐだ。
「やっぱりね、地図にもカーナビにも載っていない道路をつくっているというワクワク感があります。仕事が楽か大変かと言われれば後者でしょうけど、それはどの仕事も同じではないでしょうか。私が現場の指揮を執る上で大切にしているのは、『自分の家族に同じことを言えるか』ということ。つまり、無理な仕事をやらせていないか、ということなんです。先輩の受け売りなんですけどね。これは、会社全体に脈々と受け継がれている精神のように感じています。」

過去につくった道が、今の自分を前に走らせてくれる。
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