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抗菌性排水性舗装

抗菌性排水性舗装とは排水性混合物に抗菌性化合物を配合した舗装です。配合した抗菌剤の作用によって細菌に対して緩やかに毒性を示し細菌の異常増殖を防止できる機能が付加された舗装です。

用途

  1. 園路、歩系路等で、日陰になり、水はけが悪い道路。
  2. 生活道路、商店街、路地等で、雨水や廃水などにさらされやすい道路。
  3. 農道舗装のように、有機物溶出水にさらされやすい道路。
  4. 構内舗装(特に病院関係、介護施設等)の排水性舗装。

特徴

月ヶ瀬橋面ダム(奈良県:H13.11施工 t=4cm)
H21.7現在健全な状況です

  • 土壌菌などの発生が少なく、
    空隙詰まりが遅い
  • 高粘度バインダーなどのアスファルト
    の劣化が少なく、骨材飛散が少ない
  • 悪臭の発生が少ない

効果検証

表-1 バクテリア抵抗性試験(逆フィルム密着法)結果

供試料 大腸菌 枯草菌
生菌数 滅菌数 生菌数 滅菌数
排水性舗装混合物 106以上 - 106以上 -
抗菌剤0.2%添加
排水性舗装混合物
9.0×10 99.9 7.0×10 99.9
抗菌剤0.4%添加
排水性舗装混合物
2.0×10 99.9 6.0×10 99.9
抗菌剤0.6%添加
排水性舗装混合物
0.0 100.0 5.0×10 99.9

(*)抗菌剤はアスファルト重量に対して添加

 
単位 (個/mℓ)
接種菌数 大腸菌 1.4×105
枯草菌 1.0×105

滅菌率 = [(接種菌数-24時間後の生菌数)/接種菌数]×100

表-2 カビ抵抗性試験(JIS Z 2911 準拠)結果

供試料 2週間後 4週間後 カビの生育範囲
排水性舗装混合物 2 2 試験片上の80%に生育
抗菌剤0.2%添加
排水性舗装混合物
1 2 試験片上の60%に生育
抗菌剤0.4%添加
排水性舗装混合物
1 1 試験片上の30%に生育
抗菌剤0.6%添加
排水性舗装混合物
1 1 試験片上の30%に生育

(*)抗菌剤はアスファルト重量に対して添加

■カビ抵抗性試験判定基準

菌糸の発育 判定
試験片の接種した部分に
菌糸の発育が認められない。
0
試験片の接種した部分に
認められる菌糸の発育部分
の面積は、全表面積の1/3を越えない。
1
試験片の接種した部分に
認められる菌糸の発育部分
の面積は、全表面積の1/3を越える。
2

バクテリア抵抗性は抗菌剤0.2%添加、カビ抵抗性については抗菌剤を0.4%添加することによって通常の排水性には無い抗菌性効果を得られることが明らかです。
抗菌性排水性舗装は、両方をバランスして0.4%添加のものを標準としています。

製造および施工

図-1 抗菌性排水性混合物の製造方法

混合物製造は「排水性舗装技術指針(日本道路協会)」に準拠して行うことにしています。
特長的な混合物の製造は図-1のフローのように実施し、安定した混合物にしています。